パークゴルフは北海道幕別町で誕生した、お子さんからお孫さんまで一緒に楽しめる『三世代コミュニティスポーツ』です。
パークゴルフのもとになったのは「グラウンドゴルフ」というスポーツ。グラウンドゴルフとは、乾いた土の上でスティック(クラブ)とボールを使って楽しむ競技ですが、ゴルフのように強く打つことができずボールが転がりすぎてしまいます。
そこで運動公園の芝生に穴を掘り、距離を伸ばして、よりゴルフのように爽快に打てるよう改良されたのがパークゴルフなのです。
とはいえ、「パークゴルフに興味を持ったけど、何から手をつけていいのかわからない」という方も多いですよね。
そんな初心者の方に向けて、今回の記事では、
- パークゴルフとは
- パークゴルフに必要な道具
- やり方、コースの周り方
についてご紹介しますので、パークゴルフに関心があるという方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
パークゴルフとは

パークゴルフとは、一本のクラブとボールを使って、少ない打数でカップインを目指すというシンプルなスポーツです。
ゴルフの劣化版に感じる人もいるかもしれませんが、実際にプレイしてみると、ボールをまっすぐ打てなかったり地形のゴツゴツに左右されたりと、思ったよりも難しいことがわかるでしょう。
しかしそれが面白さであり、自分なりに試行錯誤を重ねたり、仲間とともに切磋琢磨する過程もパークゴルフの醍醐味といえます。
自然の中で運動ができる
パークゴルフは『生涯スポーツ』ともいわれ、2023年現在においても「健康増進」を目的にはじめる人が増加傾向にあります。
- 子どもから高齢者まで日常的に楽しめる
- 精神的・身体的充足感を得られる
- 達成感を味わえる
など、性別・ライフステージを問わず楽しく運動でき、日常生活では味わえない高揚感を得られるスポーツがパークゴルフだからです。

“パークゴルフに関するアンケート調査報告書”によると、5年以上続けている人は全体の77.2%というデータも発表されており、パークゴルフを長年楽しんでいる人たちがいかに多いかがわかるでしょう。
≫平成29年9月 公益社団法人 日本パークゴルフ協会「パークゴルフに関するアンケート調査報告書」
また、パークゴルフを日常的に楽しむことは医療費を抑える可能性も期待できます。
1度のプレイで1時間~2時間遊ぶという人が43.9%、3時間~4時間という人も21.1%というデータ(出典同上)があり、歩数換算でなんと1万歩を優に超えてしまう運動量に値します。
「今よりもっと健康な体を手に入れたい」と考えている方には、自然のなかで運動不足が解消できるパークゴルフは体力づくりにうってつけですよ。

パークゴルフに必要な道具をそろえよう

コースでも道具貸出を行っていることがほとんどですが、これから自分専用のパークゴルフ用品を手に入れようと考えている方は以下の3つをそろえましょう。
- クラブ
- ボール
- ティー
クラブは重さが600g以下、長さ860mm以下と規定されています。
初心者はどのクラブが良いのか迷ってしまいがちですが、とりあえずボールやティーがついてくる「初心者セット」(1万円以内)を選んでおけばOKです。
最初から何万円もする高級クラブに手を出す必要はないですし、道具にこだわるのは慣れてきてからでも遅くはありません。
他にも帽子やグローブ、ポーチなど揃えておくと便利な道具やパークゴルフの服装について興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
パークゴルフのやり方はとてもカンタン

パークゴルフのやり方はとてもシンプルです。
1打目からカップインするまでの打数を競い、18ホール~36ホールの合計打数で勝敗を決めます。
大きな流れとしては、
- ティーグラウンドからの1打目
- ボールが止まった位置から2打目、3打目と続き・・・
- ボールがカップに入れば終了
このように大まかなコースの周り方は誰でも簡単に理解できると思います。
ちなみに、1組4人まで一緒にラウンドすることができます。
ティーショットを打つ順番は、最初のホールは「じゃんけん」や「くじ引き」で決めますが、2番ホール以降は前ホールで少ない打数で周った人からショットするのがルールです。
ゴルフとは違い“空振りは打数にカウントしない”ことになっているので、最初はどんどん思い切ってスイングしちゃいましょう!
また、クラブの握り方やコース上で待ち受ける障害物などについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
パークゴルフ初心者が最低限知っておくべきルールやマナー

これからパークゴルフをはじめる初心者が『最低限知っておくべきルールやマナー』はこちらのとおり。
- ルール① ティーグラウンドから足をはみ出さない
- ルール② ボールを無断で拾い上げない
- ルール③ OBを理解する
- マナー① 周りの安全確認は第一
- マナー② 後ろの組に終了の合図をおくる
- マナー③ 同行者のプレイ中は静かに
- 【その他】予備のボールを持っておく
ルール①ティーグラウンドから足をはみ出さない

ティーグラウンドから少しでも足をはみ出した状態でショットすることはペナルティになります。
※ペナルティとは
ペナルティとはルール違反のことで、1つのペナルティにつき2打が加算されます。
ルール②ボールを無断で拾い上げない

同行者への断りなく無断でボールを拾い上げる行為はペナルティとなります。
気になる汚れがある場合やボールが割れてしまったときは、必ず同行者の了承を得たうえで行い、確認が終わり次第もとの位置にすみやかに戻しましょう。
ルール③OBを理解する
OBはコース内に挿された白杭を目印に判断します。

2本の白杭を結んだ線上にボールがかかっていればセーフですが、完全にかかっていなければOBとなりペナルティ。OBになってしまった場合は、カップに近づかないクラブ2本分の長さ以内にボールを置いてプレイを続行できます。
マナー①周りの安全確認は第一
パークゴルフを楽しむにはとにもかくにも安全確認、他人に迷惑をかけないことが第一です。
- ティーショットは前の組が完全にホールアウトしてから
- 隣のホールの状況(人の動き)も確認しておく
- これからショットする同行者の前に立たない(歩かない)
ボールはとても固く重さもあることから、万が一人に当たってしまうと大けがにつながる可能性があります。ショットする前に必ず周囲の安全確認をおこない、危険がないかしっかりと事前点検しましょう。
マナー②後ろの組に終了の合図をおくる
プレイが続いていくと前後の組が詰まってしまい、後続の組の人たちがティーグラウンドで待たされるケースが出てきます。
そのような場合は「お待たせしました」「どうぞ」という意思表示として、ホールアウト後に手を上げて合図を送りましょう。
マナー③同行者のプレイ中は静かに
同行者がショットの体勢に入ったら、周りの人たちは目に入る位置で歩いたり、話しかけたりするのはマナー違反です。
グリーン上のパットなどやむを得ず視界に入ってしまう場合は、その場で動くのを止め、打ち終わるまで静かに見守るようにしましょう。
その他:予備のボールを持っておく

初心者のうちは、予期せぬ方向へボールが飛んでしまったり、池に打ち込んでしまったりとボールを失くしてしまうケースが多々あります。
プレイ中に手持ちのボールがなくなってしまわないよう、ボールは最低でも2つ以上持っておくのが安心です。
というわけで、今回は初心者向けに知っておいてほしいパークゴルフの基礎知識を解説してきました。
パークゴルフは性別・世代問わず、誰でも手軽に楽しめるスポーツです。
シンプルですがとても奥深く、自然のなかで伸び伸びとリフレッシュでき、それでいて仲間も作りやすい。これほどメリットが多い趣味スポーツはパークゴルフを除いてそう多くはないでしょう。
基本的なルールがわかれば明日からすぐに始められる手軽さも魅力ですよね。
必要な道具はコースでもレンタルできるので、パークゴルフに興味がある方はぜひ休日に家族や友人を誘って楽しんでみてくださいね!



