と考えている方に向けて、本記事では「パッティングが上手くなるコツと方法、振り子運動」について詳しく解説します。
パークゴルフを始めると「上げ打ち」や「ライナーショット」といったテクニックに注目しがちですが、
実はスコアを安定させるには、『パッティング技術』を学んでおいた方がはるかに有益です。
よく「100mのティーショットも10cmのパッティングも同じ1打」と言ったりしますが、これはまさにその通りです。
そこで今回は「パッティングがうまくなる原理原則」(振り子運動)について私なりの考え方やテクニックを惜しみなく共有しますので、
特にグリーン上でのパットに苦手意識がある方はは参考にしていただければと思います。
パークゴルフ|パッティングの原理原則を理解するべし
プロゴルフの世界では、かつて長尺パターを使用する選手が多かったですが、それはなぜかというと圧倒的に支点を安定させやすいからです。
(ちなみに現在は使用禁止)
長尺パターには、
- グリップエンドを胸の中心に当てることで支点が作れる
- ヘッドの先端を振り子のように操作しやすくなり、
- インパクトの瞬間ヘッドを元の位置に戻しやすい
という3つの極めて大きなメリットがあったわけです。
一方、ルール上パークゴルフのクラブを長尺化することは不可能ですが、
この考え方に立って「支点を固定」して打つことさえできれば、比較的まっすぐパッティングすることが出来るというわけです。
したがって、そもそも支点が安定しないパークゴルフクラブにおいて、
- どうすれば適正な振り子運動ができるのか
- どうすればアドレスの位置にヘッドを正しく戻せるか
という点が課題になりますが、この辺をきちんと理解できればパッティングに対する苦手意識もかなり減ってくるかなと思います。
パークゴルフ|パッティングは振り子運動が鉄則
パッティングの際によくある勘違いというのが、クラブと地面を平行に移動させるという打ち方です。
クラブを地面と平行に動かすということは、つまり「支点がない状態」で打っていることに他なりません。
人によっては、クラブを地面と平行に動かした方がまっすぐ打てそうだと誤解する方もいるかもしれませんが、
これは謂わば支点が常に平行移動しているわけですから、実は正確なストロークを再現するのが最も難しい打ち方と言えます。
そうではなく、パッティングの際は一貫して「首に軸がある」と考えるようにしましょう。
首に軸があると認識すれば、パッティングの一連の動作の中で体重が左右に移動する軸ズレを抑えることができ、これが振り子のように打つための最初のポイントとなります。
フェースを正確にまっすぐ当てる方法とコツ
前章では「クラブを地面と平行に移動させるのはNG」と触れましたが、これはさらに言うとインパクトの際に「グリップごと目標方向へ動かしてしまっている状態」ともいえます。
グリップを目標方向へ移動させるような打ち方をすると、パークゴルフクラブはヘッドがとても重たいためわずかに振り遅れが生じます。
つまり、自分ではまっすぐ打っているつもりでも、インパクトの瞬間ヘッドが開いてしまうため右へのプッシュ(球の押し出し)が起こりやすいということです。
2~3mなどカップが近くにあるシーンでは特に注意が必要で、目標物が視界に入ってくるせいで無意識に手首が先行し、その結果クラブが遅れて戻ってくる現象が起こりやすいです。
するとフェースが若干開いた状態で入ってくるので、意図せずカップ右側へ逸れてしまうというわけですね。
フェースをまっすぐ当てるコツ
では、どうすればフェースをまっすぐボールに打てるのかというと、
- 「首を軸にする」
- 「グリップごと目標方向へ動かさない」
に加え、インパクト直後にヘッドをピタッと止めてみてください。
ヘッドを止めることで「クラブヘッドが正しく前に加速」し、本来あるべき正しい振り子運動が行えるようになります。
ちなみに、上級者の中には「フォローを出そう」と言う人もいますが、それを聞いた人の中にはグリップごと前に送り出そうと勘違いしてしまう人がいます。
しかし、これはあくまでも「ヘッドを前に加速させよう」という意味であり、決してグリップごと前に出して良いという意味ではありません。
初級者ほどフォローを出すべく懸命に手首やグリップを前に出そうとするのですが、これだと手元ばかりが先行してしまい、インパクトの瞬間どうやってもクラブが遅れて付いて来ることになります。(つまり、ヘッドが加速していない状態)
その結果、周囲からは「フォローが出ていない」と見えてしまい、
- 頑張って手ごと出そうとするほどインパクトが緩み
- さらに体の重心が左右にブレて
- 結果的に右へ左へと逸れる
このような症状が悪化してしまうわけです。
そのため、インパクト直後はヘッドを前に送り出すというよりも、「しっかり止める」を意識する方がヘッドが加速する感覚を身につけることができるかなと思います。
加速しながらボールを捉えるべし
とはいえ、なかなかパークゴルフが上達しない人は簡単なパットでもポロっと簡単に外してしまうのが現実ですよね。
そこで「インパクト直後にヘッドを止める」を推奨しましたが、これにはさらに理由があります。
実はパッティング技術を上げようと私自身試行錯誤していた際、ヘッドは加速しながら捉えることが重要であると気づきました。
色んな方とラウンドするようになると、パッティングの際にボールをフェースで撫で打ちする人が結構いたりします。
これはすなわち「減速しながら打っている」ことになるため、
- ボールの転がりが悪くなる
- 思い通りのラインに乗せることが難しくなる
だけでなく、撫で打ちするにはその分テイクバックも大きく取らなければいけないため、距離感を掴むのがとても難しい打ち方とも言えます。
そのため、どのような距離のパッティングだとしても、ヘッドを止めることで「加速しながら打つ動作」は共通して守った方が確実に良いです。
このように打った直後にヘッドを止める動きを入れることで、インパクトが緩まず、適切にヘッドが加速した状態でボールを捉えることができます。
さらにいえば、私はダウンブロー気味で打つのを心がけており、これはイメージですが、打ち出し直後にバックスピンがかかって一瞬宙に浮くような打ち方が今のところベターであると考えています。
とはいえ実際は宙に浮かせるようなことはしませんが、ダウンブロー気味に打った方がランが伸びやすく、距離感を合わせるのが従来よりも簡単になると思います。
振り子運動の実験をしてみよう
ではここで、手元にクラブを用意して頂いた方は振り子運動の実験をしてみましょう。
両手でも片手でも良いのでクラブのグリップを指でつまみ上げ、左右にブラブラとヘッドを揺らしてみてください。
すると、当然きれいな振り子運動になりますよね?
一方、指でつまんだグリップを地面と平行に動かしてみると、正しい振り子運動が一気に難しくなり、ヘッドを元の位置に戻せなくなるのがお分かりいただけると思います。
これが振り子運動の仕組みであり、この原理原則を理解せずにパッティングをするから
- 毎回アドレスと違う場所にヘッドが戻ってくる
- フェースがトップ気味に入ってしまう
- わずかに左右へ逸れてしまう
こうした現象が起きるわけです。
これは距離が長いパッティングになればなるほど、特に顕著な傾向が見られます。
一生懸命にクラブを振ろうとするほど手首が先行してしまい、振り子の原理原則から外れ、結果的にパッティングを難しくしてしまっている典型例とも言えるため注意が必要です。
ストローク中は両肘に余裕を持たせるべし
パッティングという短い一連の動作の中でも、
- 首を軸にする
- 頭を固定し動かさない
この2つがきれいな振り子運動には欠かせない重要なポイントになります。
しかし、正確なパッティングを意識する余り「ガチガチに体を固定すれば良い」と考える人もいますが、当然これも誤りです。
特に、両肘までぴったり体にくっつけた状態でストロークしている人は要注意です。
両肘を体に固定してしまうと、体の微妙な揺れがクラブに伝わってしまい、逆にフェースアングルがブレやすくなります。
したがって、パッティングで構える際は、
- 肘を体から少し離す
- 脇に余裕を持たせる
このように腕が自由に動かせる可動域を確保した方が、実は頭の位置をしっかり固定しやすく、体の軸と重心ははるかに安定します。
慎重さを求めるほど体中の関節を固めて打ちたくなる気持ちも理解できますが、
両肘を適度に開けた方が腕がスムーズに動き、体の軸が固定できるのでアタックアングルの誤差を最小限に抑えられます。
肘を開け腕をフリーの状態にしておくことが振り子運動のポイントですので、思い当たる節のある方はさっそく今日から自宅でパッティングフォームの改善に取り組んでみると良いですよ。
パークゴルフ|パッティングのコツと振り子運動まとめ
というわけで、今回はパークゴルフのパッティングがうまくなる方法、振り子運動のポイントについて解説しました。
本記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- パッティングは支点が重要
- 振り子運動の支点は首を意識する
- グリップごと目標方向へ動かさない
- インパクト直後にヘッドを止める
- ヘッドを加速させながら捉える
- ストローク中は両肘を開け腕に余裕を持たせる
パッティング中に支点がブレてしまうと、基本的に振りかぶったフェースがまっすぐ正しく戻ってくることはありません。
首に軸を置き、頭を動かさず、両ひじに余裕を持たせてグリップごと目標方向に送り出さないこと、
さらにヘッドを加速させ直後に止めるを意識することが、安定してまっすぐ打つための重要ポイントです。
ぜひこれらをしっかり意識して、再現性の高い素晴らしいパッティング技術を身につけてくださいね!