この記事では、『パークゴルフのライナー打ち(ライナー打法)』について解説していきます。
ライナー打ちに関しては動画を見た方からのお問い合わせも多く、非常に興味関心の高い打法であることは間違いないでしょう。
ライナー打ちには人によってさまざまな打ち方・見解があるかと思います。
その中でも今回は、動画でもよく実践している「一番遠くに飛ばせるライナー打ち」の方法についてご紹介しますので、飛距離を伸ばしたい考えている方はぜひ参考にしていただければと思います。
パークゴルフ|ライナー打ちの定義
ライナー打ちといっても、人によっては球が上がる様子をライナーと解釈している場合もあるようですが、上げ打ちとライナー打ちは次元がまったく異なります。
ここでいうライナー打法とは、
- 地面を這うような低い弾道
- 向かい風でも飛距離が伸びる強い球
- 100m以上遠くに飛ばすことも可能
こうした種類の球筋を「ライナー」と定義することとします。
※Oxford Languagesではライナーを「高く上がらず直線的に飛ぶ強い打球。直飛球」と定義していることからも分かるように、ライナーと通常の上げ球を混同するのはあまりおすすめしません。
一方、ロブショットは手前のラフやバンカーを超えたいときなど、どちらかというとふわっと浮かせてハザードを避けたい局面で使用されるものです。
上げ球やロブショットの打ち方を知りたいという方はこちらの記事をどうぞ。
≫パークゴルフ|上げ打ち、上げ球の打ち方【コツ動画あり】
≫パークゴルフ|ロブショットの打ち方【中距離で使えるロブ打ちを解説】
ライナー打ちに向いていない人の特徴
ライナーで遠くへ飛んでいく球ほど爽快なものはないですが、その飛球はかなり男性的で力強く、非常にパワフルですよね。
ゆえに本格的なライナー打法を身につけようとした場合、やはり絶対的に必要となるのは筋力です。
具体的には、
- 球に打ち負けない握力(前腕筋)
- しっかり球を叩ける上腕筋(三角筋、上腕三頭筋)
- 前傾姿勢をキープできる背筋力(広背筋、脊柱起立筋)
など、総合的な上半身の筋力は必要不可欠となります。
握力がなければ手元が球に負けてしまうし、上腕筋から肩の筋力がなければしっかりとボールを叩き切ることができません。
逆にいえば、トレーニングを積めばある程度必要な筋力を手に入れることも可能なので、本気で飛距離アップを目指したいと悩んでいる人ほど日ごろから筋トレする習慣をつけておくことをおすすめします。
パークゴルフのライナー打ち【コツ解説】
ではここからパークゴルフにおける「ライナー打ち」「ライナー打法」の実践方法について解説していきます。
今回はこちらのスイングを元にお話しします↓
ライナー打ちのベースとなる考え方(コツ)は以下の7点です。
- ややオープンスタンス
- 球は両足の真ん中~左足つま先(かかと)の前へ置く
- 前傾は深くしない
- テイクバック時、左腕は伸ばしたまま
- トップでは右ひじを地面と平行に
- インパクトゾーンを長く取る
- ハーフフォローで止める
これらについて1つずつ詳しく見ていきましょう。
①ややオープンスタンス

ライナー打ちをするにはフェースが多少上向きになっている必要があるため、足元は「若干オープンスタンス」にして構えます。
ただし、極端に打ち上げることが目的ではないため、上げ球のように大きくオープンにする必要はありません。
②球は両足の真ん中~左足つま先(かかと)の前へ置く

球の位置は両足の真ん中付近に設置するのが基本ですが、私の場合は「左足つま先の延長線上」へ置くこともあります。
体が回転しやすいようつま先を目標方向へ向けて構えている方は、かかとの延長線上に来る位置へ球を設置しましょう。
③前傾は深くしない

前傾角度を深くするほどダフりの原因となるため、普段よりも「若干体を起こして構える」のがポイントです。
構えが深いとスイングレーンが横振り(払い打ち)になりやすく、ライナー打ちはクラブを縦に扱うイメージが大切です。
④テイクバック時、左腕は伸ばしたまま

力強い飛球を実現するには、左ひじを伸ばした状態でテイクバックし、できるだけクラブを大きく遠くへ引き上げるイメージが大切になります。
クラブが遠くを通るほど強い遠心力(ヘッドスピード)が発生しますから、パワーロスを最小限に抑えられるというメリットがあります。
⑤トップでは右ひじを地面と平行に

通常両脇をあまり開けないでスイングするのが基本ですが、ライナー打ちで飛距離を最大化しようという場合に関しては「トップで右ひじと地面が平行になるように」意識することが肝心です。
上述の通りライナー打ちは横から払い打つというよりは、縦の軌道でしっかり叩くことが重要ですから、トップの位置で左ひじよりも右ひじが若干高い「アップライト」がヘッドスピードを上げる大きなポイントになります。
※パークゴルフ|ショットバリエーション編ではライナー打ちでトップの右ひじを落としていますが、現在は上記の通り右ひじのポジションを高くしたアップライトで打っています。
⑥インパクトゾーンを長く取る

強く打とうとするほど「点」でボールを捉えようとする人が多いのですが、インパクト時にピンポイントでボールを狙おうとするとダフりやトップを招く原因になります。
そうではなく、強いインパクトが必要な時ほど手前からダフるくらいのつもりで「インパクトゾーンを長く大きく取る」ことが大切です。
秘訣としては目の前の大きなタイヤを強く引っぱたこうというイメージを持つことで、包んだ毛布やベッドマットなどでもOKですから実践できるスペースがある方は実際にやってみてください。
自然とインパクトゾーンが長く大きくなることが実感できるはずです。
⑦ハーフフォローで止める

強く打ちたい局面ほどフォローを大きく取ろうとしたくなりますが、フォローが大きいとその方向にパワーが逃げてしまい、結果的に強く球を叩けない原因になります。
パークゴルフの球には重量があるため、ゴルフのように気持ちよくフィニッシュするのは本来あまり合理的ではありません。
それよりは上記のタイヤを叩くのと同様、インパクト直後にクラブを止めるイメージで振ることが最大限球へ力が伝わり大幅な飛距離アップにつながります。
ライナー打法における最重要ポイント
上記の手順でライナー打法を再現することは可能ですが、もう1つ大切なイメージがあります。
それは、「ボールの少し先へ一気にパワーを出力する」ということ。

上の画像のとおり、トップからインパクトにかけて右手を一直線に球の先へ放り投げ、力を無駄なく全出力させるイメージが大切です。
このように球を右手でしっかり叩き切るという感覚が理解できると、今までとは比べ物にならないほど飛距離を伸ばすことができます。
多くの方が意識的にやっている「大きなフォロースルー」はまったく不要で、ライナー打ちの場合利き手でバシッと球を叩くことだけに集中しましょう。

※ライナー打ちにおすすめのボール
ライナーショットをする際、できるだけ球離れの良い硬めのボールがおすすめです。他のショットよりも球への圧力が高くなるため、軽く打ち放てる高硬度のボールの方が球に負けない強いインパクトができます。色々試してみましたが、こちらのボールはライナーショットが打ちやすいですよ。
・ハイパワーボール X-LABO リバイバル [オススメ‼]
ライナー打ちの実践動画
実際のパークゴルフ場におけるライナー打ちの様子を一部まとめています。短い動画ですがイメージしやすいかと思いますので、参考程度にどうぞm(__)m
動画の通り、通常の上げ球や転がし球とは比較にならないほど球が遠くに飛んでいくのがライナー打法の特徴でありメリットです。
ライナーが使えれば100mクラスのロングホールでも億劫に感じることもないですし、うまくいけばワンオンからのアルバトロス達成(5打中2打でカップインすること)といったワンダフルショットが飛び出すこともありますよヾ(*´∀`*)ノ
パークゴルフのライナー打ちの方法まとめ
今回はパークゴルフにおけるライナー打ちのコツを解説してみました。
もう一度内容をまとめておくと、
- 若干のオープンスタンス
- 球の位置は両足の真ん中~左足つま先(かかと)の延長線上へ
- 前傾姿勢は浅くキープ
- テイクバックでは左ひじを目いっぱい伸ばす
- トップの右ひじの位置は地面と平行に
- インパクトゾーンは長く大きく
- ハーフフォローでストップ
これらを意識したスイングができれば「まるで地を這うがごとく力強い低弾道」を打ち込むことができるようになるはずです。
そのためには基礎体力の有無が肝だったりもしますが、パークゴルフのためなら毎日のトレーニングも厭わないという熱心な人もいるでしょうし、筋トレ習慣を身につければハードなライナー打ちにも耐えうる筋力を手に入れることも可能かと思います。
ぜひ今回の内容を参考にしていただいて、飛距離アップも目指せる強力なライナー打法をマスターしてくださいね!





