という方に向けて、この記事では『パークゴルフのライナー打ち(ライナー打法)』について詳しく解説していきます。
様々なパークゴルフ場をラウンドしてみて、80mや90m、最大で100mのコースをプレイしたことがある人も多いですよね。
- 同伴者はどんどん遠くまで飛ばすのに
- 自分は全然飛んでくれなくて悔しい…
そんな悩みを抱えているという人も多いと思います。
ライナー打ちに関しては動画を見た方からの質問も多く、非常に興味関心の高い打法であることは間違いないでしょう。
そこで今回は、私のYouTube動画でもよく使用している『最も遠くに飛ばせるライナー打ち』の方法についてご紹介しますので、飛距離をさらに伸ばしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
パークゴルフ|ライナー打ちの定義とは?
まず、ライナー打ちの定義についておさらいしておきます。
ライナー打ちといっても、人によっては球が上がる様子をライナーと解釈している場合もあるようですが、そもそも「上げ打ち」と「ライナー打ち」は次元がまったく異なるものです。
ここでいうライナー打法とは、
- 地面を這う低弾道
- 向かい風でも飛距離が伸びる強い球
- 100m以上遠くに飛ばすことも可能
こうした球種属性を「ライナー」と定義することとします。
※Oxford Languagesでは、ライナーを「高く上がらず直線的に飛ぶ強い打球。直飛球」と定義していることからも分かるように、ライナーと通常の上げ球を混同するのはあまりおすすめしません。
上げ球の打ち方を知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
パークゴルフ|ライナー打ちの7つの方法
ではここからパークゴルフにおける「ライナー打ち」「ライナー打法」の実践方法について解説していきます。
今回はこちらのスイングを参考にお話しします。
ライナー打ちのポイントは、以下の7点です。
- ややオープンスタンス
- 球は両足の真ん中~左足つま先(かかと)の前へ置く
- 前傾は深くしない
- テイクバック時、左腕は伸ばしたまま
- トップでは右ひじを地面と平行に
- インパクトゾーンを長く取る
- ハーフフォローで止める
これらについて1つずつ詳しく見ていきましょう。
ライナー打ちの方法①ややオープンスタンス
ライナー打ちをするにはフェースが多少上向きになっている必要があるため、足元は「若干オープンスタンス」にして構えます。
ただし、高く球を上げることが目的ではないため、上げ打ちのように大きくオープンにする必要はありません。
ライナー打ちの方法②球は両足の真ん中~左足つま先(かかと)の前へ置く
球は両足の真ん中付近に設置するのが基本ですが、私の場合は「左足つま先の延長線上」へ置くこともあります。
体が回転しやすいようつま先を目標方向へ向けて構えている方は、かかとの延長線上に来る位置へ球を設置しましょう。
ライナー打ちの方法③前傾は深くしない
前傾角度が深いほどダフりの原因となるため、普段よりも「やや体を起こして構える」のがポイントです。
前傾が深いと自然と球との距離が離れてしまうため、スイングアークが横振り(払い打ち)になりやすく、ボールが吹け上がってしまうことがあります。
そのため、ライナー打ちではできるだけ前傾を起こし、クラブを縦に扱うイメージが大切です。
ライナー打ちの方法④テイクバック時、左腕は伸ばしたまま
力強い飛球を実現するには、左ひじを伸ばした状態でテイクバックし、できるだけクラブを大きく遠くへ引き上げるイメージが大切になります。
クラブが遠くを通るほど強い遠心力(ヘッドスピード)が発生しますから、あなたが持つパワーを最大限に引き出せるというメリットがあります。
ライナー打ちの方法⑤トップでは右ひじを地面と平行に
一般的にテイクバックの際、あまり両脇を開けないことが基本ですが、ライナー打ちで飛距離を最大化する場合には「トップで右ひじと地面が平行になるように」意識することがコツです。
上述した通り、ライナー打ちは横から払い打つのではなく、縦軌道でしっかり叩くことが重要ですから、トップの位置で「左ひじ」よりも「右ひじ」が高いアップライトがヘッドスピードを上げる大きなポイントになります。
※パークゴルフ|ショットバリエーション編では、ライナー打ちでトップの右ひじを落としていますが、現在は右ひじのポジションを高くしたアップライトを採用しています。
ライナー打ちの方法⑥インパクトゾーンを長く取る
強く打とうとするほどボールをピンポイントで捉えたくなりますが、インパクト時に「点」でボールを狙おうとすると、結果的にダフりやトップを招く原因になります。
そうではなく、強いインパクトが必要な時ほど、手前からダフるくらいのつもりで「インパクトゾーンを長く大きく取る」ことが重要です。
私は「目の前のタイヤを強く引っ叩くイメージを持とう」とよく言いますが、包んだ毛布やベッドマットでも良いので、実践できる方はぜひやってみてください。自然とインパクトゾーンが長い振り方をしていることに気付けるはずです。
ライナー打ちの方法⑦ハーフフォローで止める
強く打ちたい局面ほどフォローを大きくしてしまいがちですが、実はフォローが大きいとその方向にパワーが逃げてしまい、結果的に球を強く叩けない原因になります。
パークゴルフの球はそこそこ重量があるため、ゴルフのように気持ちよくフィニッシュするのは本来あまり合理的ではありません。
それよりは上記のタイヤを叩くのと同様、インパクト直後にクラブが止まる(クラブを止める)イメージで振ることが、最大限球へ力が伝わり大幅な飛距離アップにつながります。
ライナー打法における最重要ポイント
上記手順でライナー打法を再現することは可能ですが、もう1つ大切なポイントがあります。
それは、「ボールの少し先へ一気にパワーを出力すること」
上の画像のとおり、トップからインパクトにかけて右手を一直線に球の先へ放り投げ、力を無駄なく全出力させるイメージが重要です。
このように、右手でしっかり叩き切るという感覚が理解できると、今までとは比べ物にならないほど飛距離を伸ばすことができます。
多くの方が無意識にやっている「大きなフォロースルー」は全く不要で、ライナー打ちの場合利き手でバシッと球を叩くことだけに集中しましょう。
ここぞのライナーショットに一球入魂したい人は、できるだけ高硬度なボールを使うのをおすすめします。硬いとその分球離れが良くなるため、軽い力でも打ち負けることなく強力かつ素直に反発してくれます。色々試してみましたが、こちらのボールは特にライナーショットで威力を発揮してくれますよ!
ライナー打ちの実践動画
コース上におけるライナー打ちの様子を一部まとめています。短い動画ですがイメージしやすいかと思いますので、参考程度にどうぞm(__)m
動画の通り、通常の上げ球や転がし球とは比較にならないほど遠くに飛ばせるのがライナー打法の特徴であり大きなメリットです。
ライナー打ちができれば100mのロングホールでも気負うことはなくなります。上手くいけばワンオンからのアルバトロス(5打中2打でカップイン)といったミラクルプレイに繋がることもありますよ!ヾ(*´∀`*)ノ
ライナー打ちをさらに極めるためには
ライナーで遠くへ飛んでいく球ほど爽快なものはないですが、その飛球はかなり男性的で力強く、非常にパワフルですよね。
ゆえに本格的なライナー打法を身につけようとした場合、やはり絶対的に必要となるのは筋力です。
具体的には、
- 球に打ち負けない握力(前腕筋)
- しっかり球を叩ける上腕筋(三角筋、上腕三頭筋)
- 前傾姿勢をキープできる背筋力(広背筋、脊柱起立筋)
など、総合的な上半身の筋力は必要不可欠となります。
握力がなければ手元が球に負けてしまうし、上腕筋から肩の筋力がなければしっかりとボールを叩き切ることができません。
逆にいえば、トレーニングを積めばある程度必要な筋力を手に入れることも可能なので、本気で飛距離アップを目指したいと悩んでいる人は、日常的な筋トレ習慣をつけておくことをおすすめします。
パークゴルフのライナー打ちの方法まとめ
今回はパークゴルフにおけるライナー打ちの方法を解説しました。
もう一度内容をまとめておくと、
- 若干のオープンスタンス
- 球の位置は両足の真ん中~左足つま先(かかと)の延長線上へ
- 前傾姿勢は浅くキープ
- テイクバックでは左ひじを目いっぱい伸ばす
- トップの右ひじの位置は地面と平行に
- インパクトゾーンは長く大きく
- ハーフフォローでストップ
これらを意識したスイングができれば、地を這う力強い低弾道を打ち込むことができるようになるはずです。
そのためには基礎体力の有無もポイントだったりしますが、パークゴルフのためなら毎日のトレーニングも厭わないという熱心な人もいるでしょうし、筋トレ習慣を身につければ日常的な健康を手にすることも可能です。
ぜひ今回の内容を参考にしていただいて、飛距離アップも目指せる強力なライナー打法をマスターしてくださいね!