という方に向けて、今回は「パッティングが10倍上手くなるスライスラインとフックラインの打ち方」を徹底解説します。
パッティングはそのホールにおける最終スコアを決定づけるだけに、非常に重要な技術であることは経験者なら理解できますよね。
しかしながら、グリーン上でのパットが苦手で、なかなか思うようにカップに入らないと悩んでいる人も少なくないと思います。
なぜなら、ひと度グリーンに立てばフックラインやスライスライン、上りや下り、さらに順目や逆目といった様々な状況があり、単にまっすぐ打てば良いというわけではないからです。
そこで本記事では、パークゴルフでのスライスライン、フックラインでの効果的なパッティングの打ち方について私が実践しているテクニックをご紹介しますので、1つでも参考になる部分があれば幸いです。
パッティング|ラインにはアマチュアサイド、プロサイドがある
パークゴルフにおいて最もスコアに直結する重要な技術がパッティングです。
豪快なライナーショットや上げ打ちとは違い、一見注目されることが少ない技術ですが、パークゴルフ上級者たちはもれなくパット技術が一級品です。
しかし、グリーン上でのボールの軌道をイメージする際、おそらくほとんどの人は単に「力の加減」や「打ち出し角度」だけを考える人が多いのではないでしょうか。
ですが実際には、
- コース特有の地形
- 芝の状態(順目・逆目、芝が濃いのか枯れてるのか等)
- 天候(雨天なのか強風なのか等)
といったすべての要素が複合的に絡み合い、その結果として現れるのがボールの「ライン」です。
そこで、このライン読みをする際に知っておいて欲しいのが、「アマチュアサイド」と「プロサイド」という概念です。
一般的に初級者ほど傾斜を甘く見積もりがちで、結果的にボールはカップの低い方へ外れる傾向が強いですよね。(スライスラインならカップ右側が低いため右へ逸れることが多い)
このことを「アマチュアサイドに外した」と表現します。
一方で、中上級者はラインを読み過ぎてカップの高い側に外れることが多いため、これを「プロサイドに外した」と言ったりもします。
プロサイドに外すことが多い人はすでにライン読みが上手い人か、あと一歩のところまで来ている中級者であると自信を持ってOKかなと思います。
そこで知っておきたいのが以下の考え方とテクニックです。
パークゴルフ|スライスラインではカップ右サイドを狙うべし
パッティングを上達するためには、ただ山勘でラインを読んで打つのではなく、自分なりの明確な軸を持つことが何より重要です。
例えばスライスラインの場合、私はカップの右サイドからボールを入れるイメージを持つようにして以降、カップインの確率が飛躍的に上がりました。
カップの右サイドを狙う理由
この考え方の根拠には、ボールがわずかに捕まってしまうことへの対策があります。
※ボールが捕まるとは?
インパクト時にフェースアングルが閉じてしまい、わずかに左側へ引っ掛けてしまうこと
つまり、カップの右サイドへ狙って打つことで、仮にボールが捕まり気味に入ったとしてもカップ左側から入る可能性を残せるというわけです。
ある程度ライン判定ができるレベルに達すると、スライスラインでボールがアマチュアサイド(カップ右側)へ逃げてしまうのは特に避けたいですよね。
なぜなら、アマチュアサイドへ逃がした時点で入る確率は0%であり、そのパットでチャレンジが出来ていないということだからです。
そこで初めからカップ右側を狙うという軸を持っておけば、上手くラインに乗せられれば真っすぐ入るし、万一左へ引っ掛けたとしても結果的に左側から入る確率を上げることができます。
■スライスラインで右サイドへ狙うと
- ライン通りに打てた→真ん中から入る
- 多少引っ掛けた→左側から入る
- 右へプッシュした→入らない
ということになり、ライン判定が正しい前提だと2/3の確率(7割程度の確率)でカップインできる見込みになります。これがパッティングの「軸」となる私なりの思考法です。
パットミスした際のリップ対策になる
カップ右サイドを狙うのにはもう一つ利点があり、それはリップ現象(ボールがカップの縁を一周すること)への対策です。
ここでちょっと過去のプレイをイメージして欲しいのですが、例えばスライスラインのボールがカップ右側をリップした際、球の勢いが減速されて運良くボールがカップインしてくれた経験はありませんか?
逆に、スライスラインでカップ左側をリップすると、ボールは一気に加速してしまい、カップからどんどん遠ざかって酷い目に遭ったという経験もおそらくお持ちだと思います。
(カップの高い方から低い方へリップした場合、遠心力で球の勢いが加速するのは当然の原理です)
したがって、スライスラインの際にカップ右側からのアプローチというのは、万が一リップが発生してもカップインの確率を高め、運を味方につける最も賢い戦略と言えるわけです。
ここまで説明してきた論理構造が理解できるだけでもパッティング精度は格段に向上しますし、苦手なスライス・フックラインがきっと面白いように沈められるようになるはずです。
ラインは薄く読むべし
上記のことを強く意識するようになって以降、私もパークゴルフが上手な人のパッティングをよく観察しているのですが、その中で気づいたことが1つあります。
それは、一打でカップインする人はラインを薄く読む人が多いという点です。
自分のパッティングを振り返ってみると、往々にしてラインを大きく読み過ぎてプロサイドへ外れていたことが気になっていました。
そこで、スライスの際はカップ右側、フックの際はカップの左側を狙うという普段より薄めのラインでのパッティングを試験してみたところ、これが驚くほど成功率が上がりました。
もちろんこの方法が万人に通用するとは言いませんが、特に2~3m程度のパッティングで苦労している人は試してみる価値があるかもしれません。
パークゴルフ|ラインによって体重配分を変えるべし
もう一つ、パッティングの精度を高める上で非常に重要なポイントがあります。
それは体重の配分です。
スライスラインとフックラインでのパッティングでは、体重のかけ方を意識することでより安定したストロークを実現できるだけでなく、ラインの精度をさらに向上させることも可能です。
スライスライン=かかと体重
スライスラインでは、通常ボールが右に逸れていきますよね。
この際、かかと側に体重を配分することでストロークの姿勢が安定し、ボールを正しいラインに乗せやすくなります。
一般的に、スライスラインでのパッティングは体重が前にかかりやすく、結果としてわずかにボールを右側へ押し出してしまいやすくなります。(プッシュ現象)
しかし、体重をかかとに乗せることで体の重心をフラットに保つことができ、ボールをカップ左方向にしっかりと打ち出すことが可能になります。
フックライン=つま先体重
一方、フックラインの場合は、ボールが左に曲がる動きをします。
ここでかかと側に体重を置くとインパクト時に自然とフェースが被り、意図せずボールを左に引っ張ってしまいやすくなります。(引っ掛け)
そこでフックラインの際にはあえてつま先寄りに体重を乗せることで、カップの右方向へとボールを打ち出し、適切なフック軌道でラインに乗せるイメージが持ちやすくなりますよ。
パッティング|スライスとフックの打ち方まとめ
今回はパッティングにおける「スライスライン」と「フックライン」の打ち方攻略法について私なりの見解を詳しく解説しました。
内容をまとめておくと、
- スライスはカップ右サイドを狙う
- フックはカップ左サイドから入れる
- リップ現象を考慮する
- ラインは薄く読むべし
- スライスラインはかかと体重で
- フックラインはつま先体重で
今回の内容を参考にしていただければパッティングにおける軸が明確になり、今までよりもパットインする確率がさらに上がるはずです。
そのためには実際にそのラインを打って練習するしかありません。
通常のショットのように、まっすぐ打てれば他のラインにも対応できると考えがちですが、パッティングに関してはそうではないです。
スライスラインにはスライスラインの打ち方があり、フックラインにはフックラインの打ち方があり、これは経験によってしか掴めない感覚とも言えます。
ぜひ何度も読み返して頂き、皆さんのパッティング技術向上のお役に立てれば幸いです。