という方に向けて、今回は恵庭市の「るるまっぷパークゴルフ場」をご紹介します。
- 起伏に富んだ戦略性の高いグリーン周り
- 芝の整備レベルが素晴らしくラフは若干重め
- コース数が多くスキルアップに最適
これまで主に札幌のパークゴルフ場を中心にラウンドしてきましたが、今回初めてるるまっぷパークゴルフ場をプレイしてみて、このコース独自の特徴やさまざまな癖があることを実感しました。
コース数が多く初心者でも楽しく運動できるのはもちろんですが、中・上級者の人でも技術を磨き、さらに一段ステップアップするにはとても最良のコースです。
記事の途中で動画なども使用しながら詳細をご紹介しますので、るるまっぷパークゴルフ場に興味がある方はぜひ参考にして頂ければと思います。
るるまっぷパークゴルフ場|コース設計
「るるまっぷパークゴルフ場」は9ホールのコースが6つ、計54ホールが設計されており、札幌圏のパークゴルフ場としては比較的規模は大きめであるといえます。
恵庭の広大な自然を生かした多彩なコースは、あらゆるスキル・世代のパークゴルフプレイヤーでも存分に楽しむことができ、札幌周辺に住居してるなら一度はラウンドしておくべきコースといって良いでしょう。
コースの概要は以下のようになっています。
るるまっぷパークゴルフ場 コース設計
- 春コース:9ホール×2
- 夏コース:9ホール×2
- 秋コース:9ホール×2
春コース
春コース(A)
ホール(A) | 距離(m) | Par |
1 | 26 | 3 |
2 | 68 | 4 |
3 | 50 | 4 |
4 | 40 | 4 |
5 | 45 | 4 |
6 | 27 | 3 |
7 | 40 | 4 |
8 | 52 | 4 |
9 | 31 | 3 |
合計 | 379 | 33 |
春コース(A)は1コースあたり平均約42m、比較的短距離~中距離のコースで構成されており、コースの雰囲気を掴むためにもその日一発目のラウンドはここから始めるのがベターです。
冬の長い活動休止期間を経て、春一番の腕鳴らしとても最適で、るるまっぷパークゴルフ場の中では難易度は低めです。
久しぶりにパークゴルフを楽しみたいという人や、これからパークゴルフを始める初級者にも易しいコースレイアウトになっています。
春コース(B)
ホール(B) | 距離(m) | Par |
1 | 25 | 3 |
2 | 48 | 4 |
3 | 54 | 4 |
4 | 38 | 3 |
5 | 48 | 4 |
6 | 70 | 4 |
7 | 54 | 4 |
8 | 30 | 3 |
9 | 50 | 4 |
合計 | 417 | 33 |
春コースBもAコースと同様ショート&ミドルコースが中心で、ラウンドしきるには特別な体力も必要としないため練習にもぴったりの攻略しやすいコースでしょう。
夏コース
夏コース(C)
ホール(C) | 距離(m) | Par |
1 | 42 | 3 |
2 | 52 | 4 |
3 | 58 | 4 |
4 | 42 | 4 |
5 | 57 | 4 |
6 | 36 | 3 |
7 | 30 | 3 |
8 | 88 | 4 |
9 | 87 | 4 |
合計 | 492 | 33 |
夏コース(C)は、本格的にスコアを競い合う「アグレッシブなパークゴルフ」が楽しめます。
終盤には80mを超えるロングホールも立て続けに設置されており、第1打目となるティーショットでいかに距離を稼ぎ、正確に打てるかがスコアに大きく影響を与えます。
夏コース(D)
ホール(D) | 距離(m) | Par |
1 | 53 | 4 |
2 | 83 | 4 |
3 | 34 | 3 |
4 | 40 | 3 |
5 | 80 | 4 |
6 | 45 | 3 |
7 | 50 | 4 |
8 | 58 | 4 |
9 | 57 | 4 |
合計 | 500 | 33 |
夏コース(D)はショートホールがほぼなく、50m前後のミドルコースをいかに攻略できるかがポイントです。
「るるまっぷパークゴルフ場」の中では総距離最長の500mであり、80m級のコースが2つあることを考慮すれば、トータルバランスの優れた技術のあるプレイヤーでなければスコアを伸ばすのは難しい傾向にあります。
秋コース(E)
ホール(E) | 距離(m) | Par |
1 | 33 | 3 |
2 | 35 | 4 |
3 | 45 | 4 |
4 | 30 | 3 |
5 | 26 | 3 |
6 | 36 | 4 |
7 | 90 | 4 |
8 | 40 | 4 |
9 | 44 | 4 |
合計 | 379 | 33 |
秋コース(E)は全体的にショートホールが多く攻略が簡単そうに思えますが、実際にプレイしてみると一筋縄ではいかないるるまっぷ特有の難しさが醍醐味となっています。
特にグリーン周辺の高低差が大きく、単にピンを目がけて打つだけではスコアアップは難しいでしょう。
全般的に平面なコースではないため、ショートホールに得意意識がある方でも、ひと度気を抜いてしまえば想定外のボギー連発に苦しむはずです。
秋コース(F)
ホール(E) | 距離(m) | Par |
1 | 68 | 4 |
2 | 43 | 4 |
3 | 72 | 4 |
4 | 40 | 3 |
5 | 51 | 4 |
6 | 35 | 3 |
7 | 56 | 4 |
8 | 53 | 4 |
9 | 34 | 3 |
合計 | 452 | 33 |
秋コース(F)は「るるまっぷパークゴルフ場」のフィナーレにふさわしく、最後にもう一度るるまっぷを復習する意味でもぴったりなコースが数多く並んでいます。
1コース当たりの長さは約50m前後と標準的ですが、ショート・ミドルがバランスよく設計され、ラフ出しや上げ打ちのテクニックを総合的に試すことができる優良コースです。
起伏に富んだ一筋縄にはいかないグリーン周り
「るるまっぷパークゴルフ場」は全体的にはフラットで見通しの良いコースですが、各コースをじっくりラウンドしてみると意外にわずかな起伏や傾斜が多く、中上級者向けといった印象があります。
後半へ行くほどコースの起伏がきつくなる傾向にありますが、序盤は比較的平坦で初級者にもプレイしやすいレイアウトになっています。
フェアウェイとラフの刈り込みもくっきりと明瞭に分かれており、各ホールにおける全体像が把握しやすい分、狙い目をはっきりさせやすいのは大きなメリットですね。
ただし、グリーン上は部分的に傾斜のきつい箇所が多く、まっすぐ打つだけの平らなグリーンに慣れている場合は幾度となく洗礼を受けそうです。
画像ではわかりにくいですが、実際にグリーンへ足を踏み入れるとゴツゴツと不規則に盛り上がった部分がかなり目立ちます。
上り下りのメリハリがはっきりとしており、加えて順目・逆目を見分けられないと極端なオーバーもしくはショートを繰り返し、一気にオーバースコアを記録してしまいそうですね。
▲グリーン上のラインが読みにくい
第1打目はピンに向かっていったのですが、砲台型のグリーンになっているため、単にまっすぐ狙うだけでは左右どちらかに逸れていってしまいます。
ちなみに、先日もう一度トライしてみましたが、「るるまっぷ」のグリーンはやっぱり一筋縄ではいきませんね、、↓
おまけにピン周辺も傾斜がかかっているので、グリーン周りからのカップインがなかなか難しい・・・。
▲上りカーブのパット
こちらも第1打の狙いは悪くなかったのですが、グリーン端からの寄せパットが全然距離感合ってないです(^^;)
あと、見た目にはさほど傾斜に感じなくても、カップ手前からグイっと切れるこんなグリーンもあります。
▲カップ手前から切れるグリーン
基本的に「るるまっぷパークゴルフ場」のグリーンは、芝を限界まで刈り込んであるのでかなり速いです。初めのうちは無理してオーバー気味を意識しすぎると大事故につながる確率が高いかもしれません。
一方、距離感を合わせたパッティングをするとグリーン上の傾斜の影響をもろに受けるため、事前のライン読みはかなり慎重に。なかなか悩ましいグリーンです(^^;)
このパットもかなり慎重にライン読みしたつもりでしたが、想像以上に切れちゃいますね…
コース各所に配置されたバンカー
中には他ではあまり見ることのないこんな特殊な(意地悪な)グリーンもありました。
グリーン上なのになんとバンカーが2つも設置されています、、
▲グリーン上に設置されたバンカー
アプローチ含め、このグリーン上のイレギュラーなバンカーに苦しめられたプレイヤーも相当多いでしょう。
また、通常のバンカーもかなり掘りが深くて土質もサラサラ。
ダフリは禁物で、ここを如何に避けつつラウンドできるかもスコアアップの鍵を握っています。
ちなみに、こちらは初級者クラスの相方がバンカーに捕まってしまった際の様子。
萎縮して両腕が縮こまってますが、まぁこうなっちゃいますね・・・
とりあえず脱出できただけラッキーですヾ(*´∀`*)ノ
芝の状態は非常に良いがラフはかなり重め
「るるまっぷパークゴルフ場」の第1打目をラフに入れてしまったときに感じたのが、
画像だと普通のラフに見えますが、実際に踏みしめてみるとかなりふかふかで、クッションのように柔らかく非常に重いのが特徴です。
ピンに対してスクエア(並行)に構えるとフェースがラフを食いすぎるのと、密集した芝生のせいで打ったボールがほとんど転がりません。
逆にいえばコースの手入れ管理が徹底されていて、芝の状態がとても良いことの表れなのですが、ここでスコアアップを目指すならラフからのリカバリー技術の習得は絶対不可欠。
こういった状況をリカバリーするには、
- かぶせ打ち
- すくい打ち
の2パターンのショット法がありますが、これはどちらがいいというものではなく、状況に応じての使い分けが必要となります。
僕個人としては「かぶせ打ち」が得意なので、ピンから中距離程度のラフからの脱出はたいていかぶせ打ちでリカバリーします。
「かぶせ打ち」をする場合は、ボールを右足つま先の前に置き、手首は固定、ヘッドを被せて上から打ち込むのがポイントです。
かなり弱い力でも前に打ち出せますが力の加減は慣れが必要です。とはいえ、この打ち方を身につけるとグリーン周辺からのアプローチが飛躍的に簡単になりますよ。
【参考】かぶせ打ちによるリカバリー
かぶせ打ちはこうしたクラブを振り抜きにくいシチュエーションにも大活躍します。そもそもこんな状況に陥らないことが一番なのですが、一応ご参考になればと思います(^^;)
一方、ピンからグリーンまでの距離がかなり長い位置のラフに入れてしまった場合、基本的には「すくい打ち」という方法を選択します。
参考になるかわかりませんが、僕なりの「すくい打ち」のコツは以下のこちらの通りです。
- フェースを開きオープンスタンス
- スイングはインサイドアウト
(イン側にテイクバック、アウト側にフォロースイング) - 開いたフェースでボールを押し出すイメージ
こんな感じを意識すると上手に打てます。
このときゴルフのアプローチスイングのようにアウトサイドインでカット気味に打つと、無駄にスイングスピードが必要な上に、ボールの飛び出しや高さが安定しません。
まっすぐピン方向にフェースを送り出すようにショットすると「すくい打ち」の成功確率が上がりますよ(^^)
「るるまっぷパークゴルフ場」のヘビーなラフを攻略するには、この「かぶせ打ち」と「すくい打ち」の習得が必須です。
ぜひ習得してスコアアップを目指しましょう!
【追記】ラフを恐れずショートカットも面白い!
「るるまっぷパークゴルフ場」のラフは非常に重いのは確かですが、一方でコースのレイアウト上「ショートカット」できそうなポイントがいくつもあるのが特徴です。
▲グリーン手前のラフをショートカット
グリーン手前をショートカットできるラフが割と多め。
ちょっとミスってますが、ここはボールの勢いをうまく減速させて一発グリーンオンを狙うのがセオリーでしょう。
下の動画もミスですが、大きくショートカットするならもっと思い切って打ち込んだ方が良さげです↓
▲フェアウェイ無視のショートカット
2打目のリカバリーがバンカーを慣らす棒に激突してます、、
そもそも大胆にショートカットするならガツンと飛距離を稼がないと、2打目がけっこう難しくなります(^^;)
まだまだありますよ~↓
▲1打目、2打目ともにショートカット
ティーショットも2打目もラフを無視!
こういう攻めのパークゴルフが楽しめるのも「るるまっぷパークゴルフ場」の特徴です。
▲グリーン手前のラフをショートカット
「るるまっぷパークゴルフ場」はこのようなグリーン手前にラフがある場合が多い印象。
ラフを意識しすぎてショートするよりは、ちょっとオーバー気味に打ち込んだ方が個人的にはやりやすいですね~(*´ω`*)
ただ、グリーン上の傾斜がかなりきついコースも多く、パットが下り傾斜にならないように計算した方がいいかも。
コース数が多くトータルの技術が磨かれる
「るるまっぷパークゴルフ場」には冒頭でもご紹介した通り、9ホール6コースが用意されており、それぞれ特色に富んだコースレイアウトが楽しいパークゴルフ場です。
基本的には見通しの良いストレートなコースが大半を占めますが、中にはツリーハザードや80m級の超ロングホール、繊細なパット技術が磨かれるショートホールなど、ここ1カ所を徹底的にやり込むだけでかなり腕が上がります。
▲コースのど真ん中に植え込まれたツリーハザード
このようにコースの中央やサイドに配置された植栽やツリーハザードが多く、避けようとすればするほど、もしくは際どいラインを攻めようとすればするほどコース設計者の思惑に嵌まり込んでしまうのが面白いところ。
▲木が邪魔な右ドッグレッグ
芝の抵抗を避けつつ、木の横ギリギリを上げ球でショートカットできれば大幅なスコアアップが見込める難所。
安全に攻めようとフェアウェイラインをなぞるのも有効な手ですが、80mと距離が長い上に、正確な距離感で打ち出せないとたちまち深いラフにボールが迷い込んでしまいます(^^;)
それならラフに入ってもガツンとフルスイングで勝負して、グリーンにできるだけ近い場所からのリカバリーショットの方がスコアが安定すると思います。
▲極端に狭くなったフェアウェイ
「るるまっぷパークゴルフ場」のコースは、このように基本的にフェアウェイの幅が狭くなっている場所が目立ちます。
▲るるまっぷはフェアウェイが狭め
コース自体は単純なストレートですが、いかにラフへ入れずに正確なショットが打てるかがポイント。
仮に入れてしまった場合は、ラフゾーンをなぞってピンを狙う必要があるので、やはり「すくい打ち」や「かぶせ打ち」の技術の習得は必須と言えるでしょう。
こうした戦略的な難所揃いの良コースなので、初心者の方はできれば中級者以上の経験者と一緒にラウンドしてみることをおすすめします。
るるまっぷパークゴルフ場の概要、プレイ料金について
最後に「るるまっぷパークゴルフ場」の施設概要などについてご紹介します。
るるまっぷパークゴルフ場の利用料金
- 一日券:1300円(一般)、1000円(恵庭市民)
- フレックス(4時間):1000円(一般)、700円(恵庭市民)
- 団体(10名以上):1100円(一般)、800円(恵庭市民)
- 貸しクラブ・ボールセット:300円
- 高校生・大学生:500円
- 中学生以下:無料
※学生の方は学生証持参
※恵庭市民料金を適用するには住所の確認ができるもの(免許証、保険証など)を用意
クラブハウスの前にはこのような広い駐車場が設置されています。
午前中には多少駐車台数が多くなりますが、万が一駐車できない場合は隣にあるふれらんど側の駐車場も利用可能です。
パークゴルフをプレイする場合、先にお伝えした料金を参考にカウンター横に設置された券売機でチケットを購入するようになっています。
また、クラブハウス内にはこのようなパークゴルフの周辺グッズが販売されていて、万が一忘れ物をしたときやプレイ中に破損した場合でも安心です。
売り場自体は小さいですが、ボールやマーカー、グローブ、ポーチなどプレイに必要な用品はすべてここで揃いますよ。
値段は安くはありませんが、特別高くもないといった感じですね。
喫煙所もクラブハウスのすぐ外にあります。
くれぐれもコース内で喫煙することのないようご注意を!
その他、クラブの汚れを落とせる水道や足裏についた草や砂埃を落とせるエアブローなど、パークゴルフを快適に楽しめる設備が非常に充実しています。
ぜひ1度足を運んでみてくださいね!(*´▽`*)
るるまっぷパークゴルフ場の総評
・攻略しがいのあるグリーン周り
・芝の状態が良く快適なプレイが可能
・ラフがかなり重いのでテクニックが必要
・戦略的に設置されたハザードが多い
・総合的な技術磨きに最適
■ラウンド成績:春A 24打(-9)、春B 25打(-7)、夏C 27打(-6)、夏D 25打(-8)、秋E 28打(-5)、秋F 27(-6)
■難易度:
結論。
【るるまっぷパークゴルフ場】
■住所:〒061-1356 北海道恵庭市 西島松275(MAP)
■電話番号:0123-37-5333
■営業時間:8:30~16:30(現在短縮営業中)
※入場受付は午後13時まで
■定休日:なし(12月頃~翌4月頃まで休業)
■駐車場:あり
■公式サイト:https://www.eniwa-rurumappu.net/