という方に向けて、今回は札幌市北区にコースを構える「茨戸川緑地パークゴルフ場」をご紹介します。
今回訪問したのは日ごとに暖かさを増す5月上旬。
昨年から道央圏様々な場所のパークゴルフ場をプレイしてきましたが、未ラウンドの札幌の公認コースも残すところあと僅か。後回しになっていた茨戸川緑地パークゴルフ場ですが、実際にラウンドしてみて想像以上に良いコースだったことに気づかされました。
どのようなパークゴルフ場だったのか興味がある方のために、コースの詳細やプレイした感想等についてまとめていきます。
茨戸川緑地パークゴルフ場 基本情報
施設概要
住所 | 〒002-8054 北海道札幌市北区篠路町298(MAP) |
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電話番号 | 011-778-5751 |
営業時間 | 7:00~18:00(オープン~9月30日)、7:00~17:00(10月1日~終了日)、練習場は7:00~16:00まで |
定休日 | シーズン中無休 |
ホール数 | 45H/Par165/2,334m |
利用料金
「茨戸川緑地パークゴルフ場」では午前券や午後券などは販売しておらず、1日券または回数券、もしくはそのセットでの料金体系となっています。とはいえ、大人は1日券でもたったの500円というリーズナブルな価格設定で、周辺のパークゴルフ場を探してもここまで安い料金で提供するコースは珍しいと言えます。
駐車場
▲平日12:30頃の駐車場の様子
「茨戸川緑地パークゴルフ場」は北海教育大学の真向かいに位置し、あいの里公園の中にあるスポーツ施設の1つとして開放されています。駐車場はあいの里公園に入って即右手側に見渡せるため、駐車場の場所がわかりにくいという心配はないでしょう。
▲午後17:00頃の駐車場の様子
駐車可能総台数は不明ですが、目視した限りだとそれなりのスペースは確保されていますので、現地で停められなかったという問題はなさそうです。
練習場
「茨戸川緑地パークゴルフ場」ではこうした広い練習場を完備。打ちっぱなす事は不可ですがラウンド前の腕慣らしにティーアップしたり、これからパークゴルフを始めたい初心者に向けて専門インストラクターによる「ワンポイントレッスン」等も開催されています。
その他設備など
▲受付場に併設する休憩所
▲休憩所内に設置された自動販売機
▲手洗い、クラブの洗浄に使える水道(石鹸有り)
▲トイレは休憩所すぐ左手に設置
▲Aコース手前に設置された休憩所
▲Bコースの終わり、Cコースの直前に設置された休憩所
※ちなみに、茨戸川緑地パークゴルフ場では喫煙用灰皿は置かれていないようです
(目に入らなかっただけかも?)
茨戸川緑地パークゴルフ場 コース概要
「茨戸川緑地パークゴルフ場」では以下の通り4つの公認コースの他、練習コースを加えた計45ホールが設置されており、メインの公認4コースについては規格上のほぼ上限である約500mという非常に長いコースに設計されています。
- Aコース:487m(公認コース)
- Bコース:491m(公認コース)
- Cコース:499m(公認コース)
- Dコース:497m(公認コース)
- Eコース:360m(練習用コース)
①Aコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 60 | 37 | 88 | 25 | 62 | 55 | 47 | 53 | 60 | 487 |
Par | 4 | 3 | 5 | 3 | 5 | 3 | 3 | 3 | 4 | 33 |
②Bコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 91 | 50 | 45 | 71 | 35 | 55 | 45 | 44 | 55 | 491 |
Par | 5 | 3 | 3 | 5 | 3 | 4 | 3 | 3 | 4 | 33 |
③Cコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 38 | 70 | 51 | 89 | 50 | 45 | 66 | 50 | 40 | 499 |
Par | 3 | 5 | 4 | 5 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 | 33 |
④Dコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 57 | 40 | 80 | 40 | 56 | 57 | 40 | 67 | 60 | 497 |
Par | 4 | 3 | 5 | 3 | 3 | 4 | 3 | 5 | 3 | 33 |
⑤Eコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 40 | 48 | 46 | 22 | 30 | 35 | 40 | 55 | 44 | 360 |
Par | 3 | 5 | 5 | 3 | 3 | 3 | 3 | 4 | 4 | 33 |
簡単だけじゃない戦略性あるコースが多数
コースの状態
この時期の芝生の状態はあまり当てになりませんが、5月上旬としては全体的にしっかりとプレイしやすく整っている方ではないかと感じます。
フェアウェイはまだ本番前といった部分が多少目につくものの、転がり抵抗は程よく、ある程度の狙った距離感は出しやすい質感かなと思います。
ただし、所々芝の薄い部分がポツポツ小さな穴になっていて、ここにボールが当たると割りとランダムにリバウンドするため、出だしは良くても想定外の場所へ連れて行かれるというシーンもしばしば見受けられました。
こうしたフェアウェイの場合上げれば上げるほどギャンブル性が高くなるので、今思えばこの時期はもう少し転がし球を多用しても良かったのかなと思います。
まぁ、「それも含めてパークゴルフは面白い!」ということで。笑
一方、ラフはイメージしていたよりも密度が低くかなりあっさり目。遠くから見渡した限りだとほどほどに重そうだなと判断したのですが、いざプレイを始めると速くて感覚掴みに序盤は苦労しました。
そして、一番苦戦したのがグリーン上。
部分的に剥げてる箇所は見た目ほどには問題にならなかったものの、芝の密度が高い低いに一部バラつきがあるのか、今回のラウンドでは最後まで距離感をバシッと掴み切ることが出来ませんでした。
とはいえピン周りはきれいにカットされていて、カップインを阻害する無駄に伸びた芝もなく状態は非常に良好。
グリーン上でうまく振る舞えなかったのはあくまで私の実力不足なので、慣れてしまえば、人によってはそこまで気にならないかなと思いますm(__)m
上げ玉などが有効なコースも多い
パークゴルフを始めてまもなくすると、必ず誰もが関心を寄せるのが「上げ玉」ですよね。
個人的には必ずしも上げ打ちは必須の技術と思っていませんが、とはいえ適材適所で使える状態にしておくと役立つ場面もあるものです。
※“最低限の”球が上がる打ち方についてはこちらにまとめています↓
例えば、A-7のようなコース。
▲A-7 47m Par3
全体的に右曲がりとなるコースで、ショートカットするには右手のラフ上を越えていきたいロケーション。もちろん転がし球でもOKですが、ラフの抵抗で距離感が掴みにくくなります。ここでは大胆なロブショットは不要ですが、ポンポン跳ねる程度には上げていけるとベターでしょう。
ただし、上げ玉は飛距離が出ないのがデメリットですから、ロングホールでラフ上をショートカットする場合は上げ玉を応用した”ライナーショット”が打てるとさらに便利です。
たとえば、こちらのB-1はライナーショットを試すにはベストなコースレイアウトと言えるでしょう。
▲B-1 91m Par5
説明は画像の通りですが、先にラウンドする人の様子を見ていても普通の上げ玉では飛距離が全然足りておらず“全員ショート”しています。それを見ていなければ普通の上げ玉でトライした可能性もありますが、こういうロケーションの場合は断然ライナーショットの方がショートカットしやすくなります。
様々なショットバリエーションを試せるのも「茨戸川緑地パークゴルフ場」の魅力ですね。
戦略がないとハイスコアは厳しい
「茨戸川緑地パークゴルフ場」を周ってみて第一に感じたのは、特にコース後半(C,D)の設計の難しさ。初めてラウンドする身としては、どのコースも
「どこにボールを落とすべきか」
「ラフをどのようにショートカットすべきか」
「リカバリーありきならどこへ落とすのが正解なのか」
など、幾一頭を使わなければならない難しさが面白さであり醍醐味かなと思います。
例えば、こちらのCコース4ホール目。
▲C-4 89m Par5
一見シンプルで単調なロングホールに見えますが、グリーンは大きく砲台型となっており、右に逸れれば2打目は極端な打ち上げ、左に逸れればOBゾーン、あるいはパワーヒッターならグリーン奥まで一気に下り落ちてしまう絶妙な難しさがあります。
今回は奥側の状況がわからなかったのでグリーン手前を狙ったものの、狙いよりやや右側へ。結局2打目はキツい傾斜&ラフで、かなり難解なリカバリーになってしまいました…。
続いて、こちらはC-5のピンが見えない緩い上りコース。
▲C-5 50m Par3
ピンが見えないというより正確に言えばカップが見えないコースで、仮に大きくオーバーしてしまうとグリーン奥にはグラスバンカーの大きな凹みが待機しています。事故を避けるなら、ちょうど坂を上り切って「ボールがグリーンに顔を出す程度」のショート気味を意識するのが正攻法でしょう。
実は「茨戸川緑地パークゴルフ場」ではカップが見えないコースが様々あるのですが、例えばこちらのD-5も同様ですね。
▲D-5 56m Par3
普通に打てばコース中盤に見える左右のOBゾーンに引っかかる事はないと思いますが、経験が浅いと心理的に圧迫感を感じてしまう人もいるかもしれません。加えてピン位置が正確に把握できないため、スコアを求めるなら何度もラウンドしてコースの構造を頭にインプットしておく必要があります。
そして、「茨戸川緑地パークゴルフ場」でおそらく最も繊細なショットセンスが試されるのがD-8コース。
▲D-8 67m Par5
以下の動画の方が分かりやすいですが、D-8はネットを超えるショートカット不可の右ドッグレッグ。1打目をフェアウェイキープできずにオーバーすればOBゾーンに吸い込まれるだけでなく、適当なスポットに落とせてもセカンドショットでは“大きく波打つフェアウェイ”を如何に読み切れるかが鍵を握ります。特にグリーン手前は大きく窪んでいることもあり、正確な距離感を出すのは決して簡単とは言えません。
「茨戸川緑地パークゴルフ場」には他にもまだまだ面白いコースが盛り沢山です。他にもプレイしながら全45ホールの状況を撮影してきたので、コースの全体像を見てみたいという方のお役に立てば幸いです。
茨戸川緑地パークゴルフ場 総評
・春先もプレイしやすいコースの状態
・上げ玉やライナーショットなどテクニカルショットを試すのに最適
・総合的な力量や技術がなければハイスコアは厳しい
・難易度:
【ラウンド戦績】
Aコース 27/33、Bコース 25/33、Cコース 28/33、Dコース 27/55、Eコース 25/33
茨戸川緑地パークゴルフ場
■住所:〒002-8054 北海道札幌市北区篠路町298(MAP)
■電話番号:011-778-5751
■営業時間:7:00~18:00(オープン~9月30日)、7:00~17:00(10月1日~終了日)、練習場は7:00~16:00まで
■定休日:シーズン中無休
■公式サイト:https://www.ainosato-barato.com/