この記事では、札幌市手稲区にある『前田森林公園パークゴルフ場』についてご紹介します。
こちらのパークゴルフ場は総距離が公認規格を超えており、3コース中2コースで500mを超える非常に長い設計が特徴です。
今回訪問したのは連日30度超えの日が続く7月下旬。
前田森林公園パークゴルフ場の詳細やコースの様子などについてまとめていきますので、興味がある方はぜひ参考にしていただければと思います。
前田森林公園パークゴルフ場 基本情報
施設概要
住所 | 〒006-0829 北海道札幌市手稲区手稲前田591−4(MAP) |
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電話番号 | 011-681-3940 |
営業時間 | 8:00~17:00(7月8月は7:00~18:00) |
定休日 | シーズン中無休(毎週木曜は整備につき2コースのみ利用可) |
ホール数 | 27H/Par99/1,544m |
利用料金
一般 | 65歳以上 | 小学生以下 | |
1回券 (18ホール) |
300円 | 210円 | 150円 |
回数券 (6枚綴り) |
1500円 | 1050円 | 750円 |
1日券 | 500円 | 300円 | |
午前券 (~13時まで) |
400円 | 250円 | |
午後券 (12時~終了) |
400円 | 250円 | |
レンタル (クラブ&ボール) |
200円 | 無料 |
札幌市営公園ということもあり利用料金は全体的にかなり安くリーズナブルですね。
コースの目の前にクラブハウスが設置されていますが、利用料金の支払いは券売機ではなく外の窓口にて行います。
ちなみに、クラブハウス内の券売機では食事メニューが販売されていますが、訪問時点では提供を見送っているようですね。
▲食事メニューは受付停止中
駐車場
前田森林公園では北側駐車場と南側駐車場の2つが用意されており、パークゴルフは南側にあるため直結のそちらを利用しました。
※画像出典:https://www.sapporo-park.or.jp/maedashinrin/
▲前田森林公園 南側駐車場の様子
南側駐車場だけでも574台という規模となっているため、駐車スペースに困るということはありません。
Googleマップアプリを使って来る場合[前田森林公園パークゴルフ場]での登録がなく、[前田森林公園 バーベキュー広場]を選択すると南側駐車場へナビしてくれるはずですよ。
その他設備など
※画像クリックで拡大します
前田森林公園パークゴルフ場 コース概要
前田森林公園パークゴルフ場 3コース
- サクラコース:9ホール、515m、Par33
- シラカバコース:9ホール、492m、Par33
- ナナカマドコース:9ホール、537m、Par33
サクラコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 61 | 65 | 35 | 70 | 90 | 76 | 35 | 25 | 58 | 515 |
Par | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 4 | 33 |
シラカバコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 40 | 90 | 46 | 33 | 50 | 85 | 70 | 58 | 20 | 492 |
Par | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 33 |
ナナカマドコース
ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
距離 | 48 | 35 | 90 | 25 | 75 | 70 | 80 | 26 | 88 | 537 |
Par | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 33 |
前田森林公園パークゴルフ場の感想
「前田森林公園パークゴルフ場」を周ってみて感じた主な特徴は以下の3つ。
- 山越えのティーショット
- ホールインワンが狙えるコースが多い
- 上げ球による大胆なショートカット
「総距離が長い=飛ばし屋が有利」と思うことなかれ。
実は飛距離よりも、ここでは繊細でバリエーション豊かに打ち分けられる人の方が圧倒的にスコアを伸ばせる傾向が強いように感じました。
以下、それぞれ解説していきます。
①山越えのティーショット
サクラコースの中盤あたり(No.5~No.9)から連続して訪れる「山越えのティーショット」。
先が見通せない状況での第1打目となるため、初見でスコアを出すのはやや難易度が高いように感じますが、
- 打つ前に必ずピン位置をチェック
- ハザードの有無や距離感
- 球の落としどころを把握
逐一これらの確認作業を怠らなければ、極端な想定外が起こる可能性も低くスコアを大きく崩してしまうことも防げます。
▲サクラコース No.5 90m Par4
5番ホールに突如として現れる山越えのロングホール。先がまったく見通せないアンジュレーションですが、左側に見えるOB杭の右側を通すとグリーン方向へまっすぐ狙えるコースです。球の上がり方が低すぎると山に直撃して明後日の方向へ連れて行かれていかれるため、ここはしっかり高さのある球を打ち込みたいところ。90mでPar4というのは、なかなか厳しい設定ではありますね。
▲サクラコース No.6 76m Par4
手前の山は緩やかですが、底がやや深くなっているため落としどころをしっかりと目視した上でショットに挑みましょう。ティーグラウンド正面が土っぽくなっていますが、多くのプレイヤーがぶつけているのでしょうか。芝が枯れたり地面が固くなっていると大きく球が跳ねてしまうので、できるだけ山に当てないロブ系の球で攻めたいところです。
▲サクラコース No.7 35m Par3
打ち出し直後から大きく左傾斜となるコース。35mと非常に短いため、ロブ系ではなく転がし球で丁寧にライン出しすることが重要。このときフェアウェイの目いっぱい右側を転がしていきましたが、幸運なことにホールインワンを達成することができましたヾ(*´∀`*)ノ
▲サクラコース No.8 25m Par3
今度は逆に打ち出し直後から右傾斜となるショートホール。フェアウェイ左側を通していくと奥側はラフになっているため、ラフ上を通す絶妙な距離感が試される局面です。初回は様子見だとしても、2回目以降は確実に2打で上がりたいサービスホールです。
▲サクラコース No.9 58m Par4
画像ではわかりにくいですが、中央の真ん中やや右側に見える植栽OBゾーンを通せればうまくピン直できるシチュエーション。実際には植栽の隙間からピンを目視することができ、あえてそこを通せるよう設計されているものと思われます。ただし、植栽に捕まると当然2打罰を食らう可能性もあり、そもそも上げ球で狙わなければ手前の山に球が弾き返されてしまいます。今回は安全に植栽の左側を通して攻めた結果、多少オーバーしたものの無事3打で上がることができました。
②ホールインワンを狙えるコースが多い
これまで様々なコースを巡ってきましたが、ここまでホールインワンを狙いやすいコースが多いのは珍しいですね。
多少ピンの切る位置が意地悪なコースもあるといえばありますが、それでも狙った場所へまっすぐ打てる人ならホールインワンを量産できるチャンスは大いにあるでしょう。
▲サクラコース No.3 35m Par3
ティーグラウンドからラフなどを一切経由せず、フェアウェイ一直線でピンが狙えます。ただし、グリーン手前に山が設置されているため、傾斜による球のカーブをしっかり見切る必要あり。またこの時は見た目以上にコースコンディションが重く、コース特有の速さに慣れることもやはり重要ですね。
▲シラカバコース No.9 20m Par3
前田森林公園パークゴルフ場一番のサービスホール。ピンを遮るものが一切なく、シンプルにまっすぐカップを目指せるコースです。非常に難易度が低く易しいですが、ここに至るまでに数々のパワーショットを連打してきたことを考えると抑揚豊かなショットが打てるかどうかが鍵を握っているともいえます。ホールインワンをぜひ達成したいコースとはいえ、最低限2打でのカップインは必須でしょう。
▲ナナカマドコース No.4 25m Par3
ピンの切り位置によっては多少ラフを経由しなければなりませんが、ここもホールインワンを十分狙えるコースです。芝の色が茶色くなっている部分は硬さがあるため、球を跳ねさせると想定外の方向へ連れて行かれる可能性もあり、状況に合わせた打ち方が求められます。
▲ナナカマドコース No.8 26m Par3
フェアウェイ幅も十分広く、ラフなどを一切経由せずにホールインワンを狙えます。この時はホールインワンコースを狙えたものの、芝生の重さを読み切れず手前でショート。コースごとに若干速さが変わるため、こればかりはラウンドしながら経験を積むしかありません(^^;)
③上げ球による大胆なショートカット
「前田森林公園パークゴルフ場」では、ナナカマド後半からショートカット可能な面白いコースが連続します。
ただし、コース上での強引な上げ球はローカルルールで禁止されているため、周囲の状況をよく確認した上で確実かつ正確に打てるシチュエーションのみ使用するようにしましょう。
▲シラカバコース No.6 85m Par4
50~60m付近で大きく左曲がりとなるドッグレック。コース左手には木の他、奥側に植栽のOBゾーンがあるためあまりに左へ寄せて打つのは危険ですが、木の右横を通すことができれば大幅なショートカットが可能です。折り返し付近で刻むという方法もあるものの、距離が長く2打目でラフに絡む可能性も高いため、それであれば初めからショートカットを試みた方がチャンスが広がるかもしれません。奥にも広いスペースがあるのでここはしっかりと打ち込むことが大切です。
▲ナナカマドコース No.6 70m Par4
緩やかな左曲がりで、こちらは飛距離が出る人ならピン直も可能。左側のネットには注意が必要ですが、ラフの上を越えるようなまっすぐな上げ打ちができれば1打目からグリーン周辺、ワンオンも狙えます。
▲ナナカマドコース No.7 80m Par4
コースなりに攻めるのもアリですが、右側の山を大きく越えていく大胆なショートカットも可能なシチュエーション。奥までラフが続くため、ショートカットするなら力のこもった上げ球が有効な局面です。飛距離、方向性、球の高さの3つが完璧に揃うと意図も簡単にグリーン周辺へ運ぶことができます。
ロングホールでもPar4という厳しさ
「前田森林公園パークゴルフ場」では、サクラコース515m、シラカバコース492m、ナナカマドコース537mという通常のパークゴルフコースよりも総距離が長いため、必然的にロングホールが多くなるのが醍醐味でもあります。
しかし、一般的に70m超のロングホールではPar5になることが多く、ここをすべて4打で上がらなければならないという点ではやはりパワーの無い人にとっては厳しいと感じるかもしれません。
ロングホールだとつい力が入ってしまいボールがまっすぐ飛ばなくなるという人も多いかと思いますが、前田森林公園パークゴルフ場のコース自体はさほど難しくはないので、飛距離を追求できない人は1打1打を正確に刻んでいくコースマネジメントが強く要求されます。
たとえば、ナナカマドコースの3番ホール。
▲ナナカマドコース No.3 90m Par4
90mと距離は長いもののフェアウェイ幅は十分広く、50~60m付近を正しく刻むことができれば2打目でグリーン周辺→3打目で確実な寄せ→4打でParを死守という具合に、少なくともParプレイ自体はさほど難しいことではありません。
特にドッグレッグコースを攻略するためには60m(ミドル)と30m(ショート)といったように2つに分けて想定することが大切で、ここでは1打目でピンを狙う必要がないという点が考え方の肝となります。
多少ラフに入ってしまったとしても、2打目でピンをまっすぐさえ狙えればそれで良いので、コースを1つの塊として捉えるよりも随分と精神的なプレッシャーが少なくなるはずです。
「前田森林公園パークゴルフ場」ではこうした長めのドッグレッグがいくつか見られますので、
- 2つのコースに分割して考える
- どの地点から2回目のティーショットを打ちたいか
これらを意識するだけでも自分なりのコースマネジメントが構築できますから、ぜひ頭の中で考えつつプレイを楽しんでみてくださいね。
前田森林公園パークゴルフ場 総評
前田森林公園パークゴルフ場まとめ
・総距離が長くロングホールが多め
・利用料金が安くリーズナブル
・距離感を試される山越えのティーショット
・ホールインワンを狙えるコースが多い
・上げ球を駆使したショートカットが面白い
■難易度:
■ラウンド成績:サクラコース 25/33、シラカバコース 26/33、ナナカマドコース 26/33、TOTAL 77/99
■公式サイト:https://www.sapporo-park.or.jp/